コラム

不動産売却前にやるべきこと|広島市で高値売却を実現する準備とは

不動産売却前にやるべきこと|広島市で高値売却を実現する準備とは

「広島市で所有する不動産を、できるだけ高く売りたい」そうお考えではありませんか?不動産売却は、単に物件を売りに出せばよいわけではありません。事前の準備が売却価格を大きく左右します。

特に、近年地価が上昇傾向にある広島市では、そのエリア特性を理解した上で戦略的に準備を進めることが高値売却の鍵となります。株式会社ASULANDは、広島の不動産売却・投資をサポートする専門家として、数多くの売却成功事例を積み重ねてきました。

この記事では、広島市で不動産売却を成功させるために、売り出し前に必ず押さえておくべき準備項目を、具体的なチェックリスト形式で分かりやすく解説します。しっかりとした準備が、納得のいく売却を実現します。

広島市で不動産を売却するなら、今がチャンス!

結論から言えば、広島市の不動産市場は今、売却に適したタイミングを迎えています。近年の地価上昇傾向や都市開発の進展により、適切な準備を行えば高値売却が十分に期待できる環境が整っているのです。

上昇傾向にある広島の地価

理由の一つ目は、広島市の地価が上昇基調にあることです。2025年地価公示では、広島市は住宅地+2.4%、商業地+4.6%と上昇が続いており、不動産市場全体が活況を呈しています。この傾向は、広島市が中四国地方の中核都市として持続的な経済発展を続けていることの表れです。

一方で傾斜部の住宅団地など一部エリアは下落傾向もあるため、物件の立地特性に応じた売出し戦略が重要です。自身の物件がどのエリアに位置するかを正確に把握し、適切な価格設定を行いましょう。

出典
【公示地価2025】広島県、商業地2.7%上昇 広島駅周辺強含み|日本経済新聞(2025年3月18日)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCC12A6N0S5A310C2000000/

再開発による期待感

広島駅ビルは2025年3月24日に開業し、駅前の利便性向上は周辺商業地の評価を押し上げる要因とされています。広島駅周辺の大規模再開発プロジェクトは、市内不動産の価値向上に大きく寄与しています。商業施設の充実、交通アクセスの改善、ビジネス環境の整備により、広島駅周辺エリアだけでなく、市内全域で不動産への注目度が高まっています。再開発効果は周辺エリアにも波及し、中区、南区、西区といった主要区でも物件価値の向上が期待されています。

出典
広島駅ビルプロジェクト|JR西日本
https://www.westjr.co.jp/railroad/project/project_hiroshima/

災害リスクへの意識の高まり

近年の自然災害の増加により、災害に強い立地への需要が高まっています。広島市内でも、平坦地や高台など、水害リスクの低いエリアの物件は特に高い評価を受けています。

洪水・土砂災害のハザードマップ(広島市公式)で、物件の浸水・土砂リスクを事前確認し、低リスクである旨は根拠資料つきでアピールしましょう。自身の物件が災害リスクの低い立地にある場合、これは大きなアピールポイントとなります。

出典
広島市洪水ハザードマップ|広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/site/saigaiinfo/17890.html

広島市土砂災害ハザードマップ|広島市
https://www.city.hiroshima.lg.jp/saigaiinfo/saigai/1021035/1003244.html

ポイント
広島市の不動産市場は、地価上昇、再開発による期待感、災害リスクへの意識という3つの要素が重なり、売却に有利な環境が整っています。このタイミングを活かすためにも、適切な準備を行い、物件の価値を最大限に引き出すことが重要です。

 

高値売却を実現するための「準備チェックリスト」

不動産売却の成否は、売り出し前の準備で8割が決まると言われています。買い手が最初に目にする情報や印象は、その後の交渉や最終的な売却価格に大きな影響を与えるからです。

ここでは、高値売却を実現するために必ず押さえておくべき3つのチェックリストをご紹介します。

✅ チェックリスト①:物件情報の整理

確認ポイント

- 査定時に必要な書類が揃っているか
- 物件の履歴を正確に伝えられる準備ができているか

必要書類の準備

まず確認すべきは、査定や売却時に必要となる書類です。登記済権利証(または登記識別情報)、固定資産税納税通知書、建築確認済証、設計図面、測量図など、基本的な書類を事前に揃えておきましょう。これらの書類が整っていることで、買い手に対する信頼性が高まり、スムーズな取引が可能になります。

書類が見当たらない場合は、法務局や市役所で再発行や取得が可能です。特に境界確定図がない場合は、測量を依頼することも検討しましょう。境界が明確な物件は、買い手にとって安心材料となります。

物件の歴史をまとめる

過去のリフォーム履歴、大規模修繕の記録、設備の交換時期などを時系列でまとめておくことが重要です。「5年前に外壁塗装」「3年前にキッチン交換」といった具体的な情報は、買い手に物件の維持管理状況を示す貴重な資料となります。

特に、給湯器やエアコンなどの設備交換履歴は、買い手が購入後の出費を予測する上で重要な判断材料です。保証書や施工業者の連絡先も合わせて整理しておくと、さらに好印象を与えられます。

✅ チェックリスト②:物件の魅力を引き出す

確認ポイント

- 内覧時の第一印象を良くする準備ができているか
- 買い手の目線で物件を見直しているか

室内の清掃と整理整頓

内覧時の第一印象は、売却価格に直結します。プロのハウスクリーニングを依頼するのが理想ですが、自分で行う場合も、水回り(キッチン、浴室、トイレ)、窓ガラス、玄関は特に念入りに清掃しましょう。これらの場所は、買い手が必ずチェックするポイントです。

また、不要な家具や荷物は処分または収納し、できるだけ広く見せる工夫が必要です。部屋が広く明るく見えると、同じ物件でも印象が大きく変わります。

軽微な修繕の検討

壁紙の剥がれ、ドアの建付けの悪さ、照明の不具合など、小さな不備は買い手に「手入れが行き届いていない」という印象を与えてしまいます。数万円の修繕で数十万円の価格差が生まれることも珍しくありません。

ただし、大規模なリフォームは必ずしも必要ではありません。買い手が自分好みにリフォームすることを前提に購入するケースも多いため、不動産会社と相談しながら必要な修繕を判断しましょう。

「生活感」を抑える工夫

内覧時には、個人の趣味嗜好が強く反映されるもの(家族写真、趣味のコレクション、派手な装飾品など)は片付け、シンプルで見やすい空間を演出しましょう。買い手が「自分がここに住む姿」をイメージしやすくすることが大切です。

✅ チェックリスト③:売却プランの明確化

確認ポイント

- 売却の目的と期限が明確になっているか
- 売却後の資金計画が立てられているか

売却の目的と期限の設定

「いつまでに、いくらで売りたいか」を明確にすることは、売却戦略を立てる上で最も重要です。たとえば、「3ヶ月以内に確実に売りたい」のか、「時間がかかっても高値で売りたい」のかによって、販売戦略はまったく異なります。

目的と期限が明確であれば、不動産会社も最適な提案がしやすくなります。住み替えのタイミング、資金の必要時期、税制上の特例を活用するタイミングなども考慮して計画を立てましょう。

売却後計画の検討

売却資金の使途(住み替え、老後資金、事業資金など)を事前に考え、必要な手元資金を把握しておきましょう。売却にかかる諸費用(仲介手数料、税金など)を差し引いた純粋な手取り額を計算することで、現実的な資金計画が立てられます。

ポイント
準備チェックリストは、買い手の信頼を獲得し、物件の価値を最大限に引き出すための基本です。特に物件情報の整理は、取引のスピードと価格に直結します。時間をかけて丁寧に準備を進めることで、満足のいく売却が実現します。

 

信頼できる「不動産会社選び」が成否を分ける

不動産売却の成功は、パートナーとなる不動産会社選びで決まります。どれだけ物件の準備が万全でも、適切な販売戦略を立て、実行してくれる不動産会社がいなければ、理想的な売却は実現しません。

広島市の地域情報に精通しているか

広島市の各区にはそれぞれ特性があります。中区は商業・ビジネスの中心地、南区は交通アクセスの良さが魅力、西区は住宅地として人気が高いなど、エリアごとの特徴を理解している不動産会社を選ぶことが重要です。

地域に精通した不動産会社は、適切な価格設定、ターゲット層の見極め、効果的な販売戦略を提案してくれます。地元の市場動向、買い手のニーズ、競合物件の状況を熟知しているかどうかを確認しましょう。

複数の不動産会社を比較検討

査定額だけで不動産会社を選ぶのは危険です。高い査定額を提示して契約を取り、実際には売れずに値下げを繰り返すケースもあるからです。

比較すべきポイントは、販売戦略の具体性、担当者の知識と経験、コミュニケーションの取りやすさ、過去の実績などです。最低でも3社以上に査定を依頼し、じっくりと比較検討しましょう。担当者との相性も重要です。長期間にわたる取引になる可能性もあるため、信頼できる担当者を選ぶことが大切です。

媒介契約の種類を理解する

不動産売却では、不動産会社と「媒介契約」を結びます。媒介契約には3つの種類があります。

·         一般媒介契約:複数の不動産会社に同時に依頼できる。競争原理が働く反面、各社の販売意欲が分散する可能性がある

·         専任媒介契約:1社のみに依頼。自己発見取引(自分で買い手を見つけること)は可能。売主への業務報告2週に1回以上、REINS登録7日以内

·         専属専任媒介契約:1社のみに依頼し、自己発見取引も不可。売主への業務報告1週に1回以上、REINS登録5日以内。最も手厚いサポートが期待できる

人気エリアや希少性の高い物件なら一般媒介、確実に売却したい場合や販売活動を任せたい場合は専任媒介または専属専任媒介が適しています。

出典
建設産業・不動産業:宅地建物取引業法関係|国土交通省
https://www.mlit.go.jp/totikensangyo/const/1_6_bt_000266.html

ポイント
不動産会社選びは、売却成功の最重要ポイントです。広島市の地域特性を理解し、誠実で実績のある会社を選びましょう。複数社を比較検討し、査定額だけでなく、販売戦略や担当者の質を総合的に判断することが大切です。

 

売却後にかかる費用と税金も把握しておこう

売却価格がそのまま手元に残るわけではありません。不動産売却には、さまざまな費用と税金が発生します。事前に把握しておくことで、売却後の資金計画が立てやすくなります。

仲介手数料

不動産会社に支払う仲介手数料は、売却にかかる費用の中で最も大きな割合を占めます。仲介手数料の上限は法令・告示で定められています。法律で定められた上限額は以下の通りです。

·         売却価格200万円以下の部分:売却価格×5%+消費税

·         売却価格200万円超400万円以下の部分:売却価格×4%+消費税

·         売却価格400万円超の部分:売却価格×3%+消費税

400万円超は「3%+6万円+消費税」の速算式で計算できます。例えば、3,000万円で売却した場合、仲介手数料の上限は「3,000万円×3%+6万円+消費税」で約105万円となります。この金額を事前に計算しておくことで、手取り額の目安が分かります。

出典
仲介手数料とは?家や土地を売買するときにかかる仲介手数料の計算方法や、目安の金額を紹介|SUUMO
https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/sumai_nyumon/money/chukaitesuryou_baibai/

譲渡所得税

不動産を売却して利益(譲渡所得)が出た場合、譲渡所得税が課税されます。譲渡所得は「売却価格−(取得費+譲渡費用)」で計算されます。

税率は所有期間によって異なります。所有期間が5年以下の場合は短期譲渡所得として39.63%(復興特別所得税含む、令和19年分まで)、5年超の場合は長期譲渡所得として20.315%(復興特別所得税含む、令和19年分まで)が課税されます。

ただし、マイホーム(居住用財産)を売却した場合、3,000万円の特別控除が適用できるケースがあります。この特例を利用すれば、譲渡所得が3,000万円以下であれば税金はかかりません。特例の適用には一定の要件がありますので、税理士や不動産会社に確認しましょう。

出典
マイホームを売ったときの特例|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/joto/3302.htm

印紙税、登記費用など

その他にかかる費用として、売買契約書に貼付する印紙税、抵当権抹消登記費用(住宅ローンが残っている場合)、測量費用(境界確定が必要な場合)などがあります。

印紙税の軽減措置は2027年3月31日まで適用されます。売買価格1,000万円超~5,000万円以下は1万円、5,000万円超~1億円以下は3万円(軽減後税額)です。

売却諸費用の合計は概ね4~7%が目安です(物件・条件で変動)。

出典
不動産の譲渡、建設工事の請負に関する契約書に係る印紙税の軽減措置|国税庁
https://www.nta.go.jp/taxes/shiraberu/taxanswer/inshi/7108.htm

ポイント
売却にかかる費用と税金を事前に把握しておくことで、手取り額が明確になり、現実的な資金計画が立てられます。特に譲渡所得税は金額が大きくなる可能性があるため、特例の適用要件を確認し、節税対策を検討しましょう。

 

まとめ:万全の準備で「納得のいく売却」を実現しよう

不動産売却は、売り出し前の準備でほとんど結果が決まります。物件情報の整理、魅力を引き出す工夫、売却プランの明確化という3つの準備チェックリストを実践することで、買い手からの信頼を獲得し、高値売却の可能性が高まります。

特に広島市という地域性や市場動向を踏まえた戦略的な準備は、高値売却の成功率を大きく高めます。地価上昇、再開発による期待感、災害リスクへの意識という追い風を活かし、適切なタイミングで売却を進めましょう。

株式会社ASULANDは、広島市での不動産売却を数多くサポートしてきた専門家として、オーナー様の売却成功を全力でサポートいたします。この記事で紹介したチェックリストを活用し、万全の態勢で売却に臨みましょう。信頼できるパートナーと共に準備を進めることで、納得のいく売却が実現します。

監修者情報 監修者情報 株式会社ASULAND
代表取締役 伊茂治 直毅
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